画像素材を20倍使いたおす5つの思考〜デザインや絵の才能がなくても勝てる!
今の時代、ホームページやブログなどで、魅力的なデザインは必須です。
しかし、絵や美術のスキルもない、デザインは苦手でも、
ライバルとは雲泥の差できらりと光るデザインに変身する方法があります。
今回は「画像素材を徹底的に使う」秘技の思考をお話します
デザインや絵のセンスがゼロでもデザインの効果を20倍にする方法
これまでの記事で、デザインの基本的な考え方、
そして実際にブログヘッダーや電子書籍サムネイルのデザインをする方法をお話してきました。
しかし、
「いくらそんなお話を聴いたって、
私には美術のセンスなんかないから無理よ!」
そう言いたくなりますよね。
たいがい、そう思うんじゃないかと思います。
デザインは
自分でできる人は自分でしてもいいけど、
自分でできない人は・・・
簡単です。
出来上がったものを使ったらいいんです。
できる人にやってもらったらいいんです。
例えば、有料の素材を買う、
例えば、無料の素材を買う、
あるいは、これらの素材を自分で撮影した写真などと組み合わせる、
あるいは、
プロのデザイナーに依頼する。
ただ、
その際に気をつけるべき、大きな落とし穴があるんです。
素材のやみくもな入手と使用や
デザイナーに丸投げ。
これは、プラスになるどころか、
自分のイメージとは違うイメージが独り歩きする、
つまり、
自分の発信したい価値にマイナスに働く危険もあるのです。
丸投げは絶対にいけないということをまず覚えてください。
ではどうすればいいのでしょうか?
そのポイントと、考え方をこれからお話しします。
これを知っているのといないのとでは、
出来上がりが全く違うものになり、
高額なデザイン費用を無駄にせずに済みます。
既製の素材を使用する場合の5つの着眼点
デザイナーに依頼するのは敷居が高いと感じても、
ネットから素材をゲットして使う事ならOKという人も多いです。
ただ、気をつけたいのは、
ネット上から保存できる画像や動画は何でもOKというものではなく、
著作権がある、所有者があるものが多い。
つまり、「グーグル画像検索」などで表示された画像を
何も考えずに使用していると、
気づかぬうちに、人のものを「パクる」ことになるから要注意です。
また、
検索してヒットした画像が
フリー画像(パブリックドメイン)だからと言って安心しても
その画像の提供者が、どこかの著作権のある所からパクってきた場合、
知らない間に著作権法違反をしていることもあります。
よく、
YouTubeなどで、著作権違反の警告や、動画の削除などが突然されるのは
多くの場合、知らずに著作権のある画像や動画を使っているケースです。
そのようなことを避けながら、有効に活用するための着眼点は次の5点です。
順番に説明します。
素材は基本的に購入する
価値に対価を支払うからこそ良いものができる
デザイン素材というものは、デザイナーやフォトグラファーが心を込めて作りだした価値です。
ブログやライティングであなたが価値を創ろうとしているのと同じで、
彼らにとっての大切な価値です。
だから、それを購入するということはつまり、
「価値」に対価を払うということです。
対価を払って利用するからこそ、
デザイナーが提供した価値と、あなたが作り出す価値が相乗効果を発揮するわけです。
無料の素材、フリー素材は0円で購入する
では無料のものはどうか?
実は、無料の素材は、
「0円を支払って、価値を購入する」ということなのです。
どういうことかというと・・・
無料で素材を提供するサイトやサービスは、
必ず、有料の素材を販売しています。
その中の一部が、無料で提供されています。
多くのサービスの場合、無料素材を入手するには、
メールアドレスを入力して登録してから、ダウンロードするという流れです。
つまり、
あなたは、そのサービスにメールアドレスを提供して、
潜在顧客として登録して、
その対価として無料素材をダウンロードできるわけです。
実際に店に買い物に行くとき、
試着や試食をしませんか?
いろいろなものを試してみて、触ってみて、
「これだ」というものを選んで買いませんか?
無料の素材というのは、
実店舗での試着や試食と同じように、
その素材を作ったデザイナーの良さを無料でまず体験してもらおうというものです。
こうして、
選びに選んで決めた無料素材が
あなたにとって良いものと本当に感じたならば、
その作者の作品を有料のものも含めチェックし、
そこで「これは!」という作品を発見したら、有料の素材でもきっと購入するはずです。
だから、
無料素材は、本当に良いものを選ぶための0円での購入プロセスです。
デザイナーやフォトグラファーの提供する価値を
対価を払って購入し、それを利用するという考え方をしっかり持つことで
たとえ無料の素材であっても、
その素材の価値を有効に使うという、基本のマインドができます。
「価値を使わせていただく」
このマインドを持つか持たないかで、
出来上がるものの質が自然に変わってくるんです。
不思議なことですが、本当です。
私がよく利用する素材提供サービス
ちなみに私がよく利用する素材提供サービスは、例えば以下の4サイトですが、
他にも優良なサービスがあるので、ぜひ、ご自分に合ったサービスを利用しましょう。
著作権、ライセンス、利用のルールを確認する
素材を有料でも、無料でも購入して使用する場合、
その素材の著作権や、ライセンスについて十分確認して使用する必要があります。
利用規約を確認しよう
使用の際に必ずチェックすべきことは、
その素材販売サイトの「利用規約」のページです。
一般的な「著作権法」以外にも、
そのサイトや、その素材提供サービスが独自でルールを決めている場合が多いので、
必ず「利用規約」はチェックして、素材の販売者や提供者が定めているルールを確認しましょう。
明らかに禁止と考えられる利用法とは
素材を自分のコンテンツとして使用する際に、
明らかにしてはならないことは、絶対にしてはなりません。
もし、利用規約に書いていなかったとしても、
これは常識として、してはならないことです。
一つは、
素材をそのまま、自分の商品として販売したりする行為です。
ダウンロードした写真や画像を、そのまま販売したり、
自分の作品として何かのサービスに登録するという行為は、禁止です。
もう一つは、
公序良俗に反するようなコンテンツに素材を利用することは、
一般的に禁止と考えられています。
例えば、反社会的な内容、もちろん犯罪や詐欺、反道徳的な内容に利用してはいけません。
そのほかにも、一般的に未成年者に有害な内容はNGです。
商用利用がOKか?
規約でチェックする重要なポイントは、商用利用がOKか?ということです。
例えば、電子書籍など有料で販売するコンテンツの中で素材を使用すれば
明らかに商用利用ですが、
YouTubeアドセンスや、メルぞうなどの無料レポートでも
利益につながるコンテンツは商用利用にあたるので注意が必要です。
ただし、
PIXABAYなど、商用利用を許可しているサービスもたくさんありますので、
チェックしたうえで商用利用可能であれば心配ありません。
クレジット(作者情報)を表記する必要はあるか
「クレジット標記」とは、その素材がどのサイトの提供か、作者はだれかなどの情報を明記することです。
クレジット表記しなければ利用できないというルールがあるならば、
そのルールに則って表記する必要があります。
私の場合、クレジット標記する必要のない画像についても、
作者への感謝と画像提供サービスの活性化のために、提供元は画像内に表記することにしています。
(PIXABAYでは、商用利用もでき、クレジット表記の義務もありませんが、
もし、自主的に表記してもらえればありがたいですというメッセージがあります。)
素材を加工して使うことはOKか?
通常、「引用」のルールによれば、引用した元の文章や画像は、改変できません。
しかし、素材提供サービスの規約で、加工が許可されている場合も多いです。
私も、入手した素材に、自分のオリジナルの写真画像を組み合わせたり、
サムネイル画像に、伝えたいキャッチフレーズの文字を入れるなどを行いますが、
これは加工にあたり、利用規約で許可されていることを確認したうえで行っています。
モデルごとに肖像権や人格権があるので注意。
フリー素材であっても、モデルによっては肖像権を主張されている場合があります。
特に、ブログやYou Tubeなど公の場に公表する場合はチェックが必要です。
肖像権を放棄していない場合でも、モデル名などの表記をすることで、掲載OKの場合も多いので、
素材サービスの画像ごとの利用規約を確認しましょう。
(「ぱくたそ」では、たくさんのモデルさんが素材に登用されていますが、
サイトにモデル名を公表して登録されているモデルさんなら、商用利用を含め自由に使用できます。
モデルさんによって条件がいろいろあるので、画像ごとの利用規約を確認して使っています。モデルごとの詳細は、ぱくたその規約ページで確認できます。https://www.pakutaso.com/model.html )
また、画像を加工する際にも、モデルの人格権を守らなければなりません。
つまり、そのモデルの人格や品位を著しく損なうような使用はしてはならないということです。
(特に18歳未満禁止のコンテンツなど)
これは常識として、規約に書いていなくても守りましょう。
以上代表的なポイントを書きましたが、
サービスを利用する前に、
そのサイトごとにある利用規約は確実に理解しておきましょう。
ターゲット、目的にマッチするものをチョイスする
次に、
あなたが素材を使って素敵なデザインを作るポイントは、
「何を選ぶか」
つまり、チョイスです。
素材サイトにはサイトごとに特徴があります。
また、
一つのサイトの中にも、
いろいろなテイストの素材があります。
あらゆるものがゴチャゴチャッとあります。
そこから、
あなたがどんな人に伝えたいのか(ターゲット)
どんなことを伝えたいのか(目的)
どんな場で伝えるのか(素材のテイスト)など
あなたの構想と照らし合わせて
それにマッチするものを選びましょう。
何か今日の夕飯を考えるとき、
どんな料理を作るか考えて、
それに使う肉や野菜、
それを引き立てるスパイスとか添え物を
食材店で買うじゃありませんか。
素材選びもそれと、同様で、
どんな人に、どんな場で、何を伝えるかで選びましょう。
方向性と作品性を考える
方向性と作品性については、以前の記事に書いた通りですが、
素材の選定にあたっても、
方向性と作品性の考慮が必要です。
どんなテーマで、どんな人に、何を伝えたいのか、
つまり方向性ですね。
そして、その方向性を伝えるのに、
素敵で魅力的に演出する。
つまり、作品性ですね。
この2つの要素を考えて、
複数の案を選び、
どれが最も方向性と作品性があり反応が高いかを見て
デザインを決めていくと、よりよいものができます。
最も見せたいもの(タイトルやテーマ)を見せられる組み合わせを考える
そして、
ヘッダー画像や表紙画像では
最も見せたいものがあるはずです。
それが何であるかは、あなた次第ですが、
まず一番見せたいものは
あなたが、アイデアを絞って、絞って、考えた
タイトル、キャッチコピー、サブキャッチなどの
文字じゃないでしょうか?
そうならば、
あなたが魂心、考え抜いて創作した文字を
バン!
と見せる、
あなたのサイトを訪問する人の目に、
あなたの考えた文字がダダっと飛び込んで来るような、
そんな画像を選ぶことは大切です。
画像はいろいろありますが、
とにかく、文字が目に入る画像。
コツとしては、
画像が、文字以上に主張しすぎないこと。
主役は文字であり、
画像は文字を魅力的に引き立てるための伴奏や脇役のような感じであることです。
だから、
一般的に、派手なものや、いろいろなものがたくさん盛り込まれた複雑な写真や絵は避けたほうがいいでしょう。
また、文字で書かれたテーマと、画像の方向性がずれていないかチェックする必要があります。
さらに、画像のインパクトのほうが強い場合、伝えたい文字は全く意識されないということになるので
どのようにインパクトをつけるか、画像と文字内容の組み合わせで考えましょう。
テーマになる人のポートレート写真や、物の写真があって、それも見せたい場合は、
文字を見せられる、シンプルなスペースが写真の上部や下部にあることも考えて選びましょう。
文字と違った色合い(色相)の画像で、文字を見やすく目立ちやすくする、
色調(彩度)を抑えて、あまり派手じゃない色にし、文字を目立つようにする、
また画像の明るさ(明度)も考えます。
文字が黒ベースなら、明るくて落ち着いた色合いの画像(例えばパステルカラー)
文字が白ベースなら、ダークで落ち着いた色合いの画像がいいでしょう。
このように、
あなたが最も見せたいもの、伝えたいものを
バンと伝えられる
「名脇役」となる画像を厳選しましょう。
この記事のまとめ
今日の記事をまとめると
前回は、自分でデザインするときの基本的な考え方をお話しましたが
今回は、デザインのことも絵のことも何もわからなくてもできる方法として、
まず、
無料や有料の素材を使用してデザインをする思考法をお伝えしました。
そのポイントとして
まず、大前提は、
「丸投げは絶対にいけない」ということです。
だから、素材選びも、ただ適当に選ぶのではなく、
しっかりと思考のプロセスを踏むことが必要です。
その思考を5つお伝えしました。
著作権や肖像権などの法律、公序良俗に反しないことなどの一般的な常識はもちろんのこと、そのサイトごとに利用規約が定められているから、それを確認して守ること。特に、商用利用はできるか、クレジット表記は必要かなどには注意しよう。
この記事では、
デザインや絵のスキルが全く無くても
プロが作って出来上がった素材を、
有料や無料で購入してこれを使いたおす方法をお伝えしました。
でも、これもムリ。
私には、そんなセンスもない・・・時間もない・・・
そういう場合でも大丈夫です。
次の記事では、
それでも素材すら使う必要のないお話をしましょう。