タイトル超思考術8〜あっ!と驚くパワーを放出する3つの刺激技
私たちは、心に何か強く感じたとき、
つい口から出ることがあります。
それは、強いエネルギーを放ちます。
この力を使ってインパクトあるタイトルを作る方法とは
思わず口から出る言葉のパワー
私たちは、何かに心を動かされたとき、
思わず口から出てくるものってありませんか?
わっ!
あっ!
うわっ!
うお〜おおお!
えっ!
あれ?
およよ!(ちょっと古いか?)
こうした
思わず心が動いて口に出るときの言葉には、パワーがあります。
そして、
自分自身の心が動いて、つい声に出てしまうという言葉は、
それを聞いた人にも、強いインパクトになって届きます。
え、マジ?
あ、そうだ!
うわっ!信じられなあい!
うそ!すんばらしい〜!
おえ、ちょ、待てよ。
これらは、話し言葉そのままですが
この
口から出た、そのまんまの姿の中に
強いエネルギーがあります。
国文法では「感動詞」と言いますが、
こうしたエネルギーのある「感動詞」を、
タイトルなどにどのように利用していけばいいのでしょうか。
タイトルに応用する感動言葉 3つのパターン
伝えたい言葉の前に感動詞を置く技法
伝えたい言葉の前に、
思わず口を突いて出てくる一言を入れるとどうなるでしょう?
例えば、
私は以前、北海道の函館の朝市で
ものすごいイカ丼を生まれて初めて食べました。
京都で食べるイカ丼とは、レベルが違うんです。
どう違うかというと…・
イカの鮮度が違います。
さっきまで生きてた、いや、まだ生きてるんでしょうね、
生命エネルギーを物凄く感じるんです。
朝市のお兄さんが、いけすからイカを引き上げて、
元気に動いているイカを目の前で料理してくれます。
普通はとれたてじゃないと食べられない、
プルッとしたイカの目玉まで新鮮においしく食べられるんです。
熱々のご飯の上に、どさっと乗っけられたイカは
白いんじゃなくて、透き通っていて
口の中で踊るようです。
生まれて初めての味!
いまだに忘れられません。
この感動を、何の写真も動画も加えず、
文章も書かず、
1行のタイトルで伝えるにはどうすればいいか、考えました。
頭の中でスパークしている感動を、1行で他の人にバシッと伝えるには?
「新鮮でおいしいイカ丼」
これだけでは、
「ああ、そうですか」くらいにしか伝わらないですよね・
自分のこころや頭の中で渦巻いている感動を1行に出すには、
工夫が必要です。
それで何通りか考えつきました。
「うわ!透き通っていて口の中で踊りそうなほど甘いイカ丼」
「ゴクリ!さっきまで生きてたイカがこんなに甘いなんて」
「マジ?ピチピチ透明のイカをその場で丼に!」
「ギョエーッ!水揚げ10分のイカがこんなにシャッキとして甘いんだ!」
このように、
ここでは、イカ丼がこれまで経験したことがないくらい美味しい、
どう美味しいかというと、新鮮で、身が透き通っていて、歯ごたえもあって、甘い
この内容を、10〜20文字くらいに表現する。
「うおっ!」「え、マジ?」「ゴクリ!」「ギョエー!」などです。
これをするだけで、伝えたい言葉にイキイキとしたエネルギーがあふれ出します。
言葉の末尾に感嘆符をつける技法
さらに、これと併せて行いたいのが
伝えたい言葉の末尾に、
「!」で表される感嘆符(「エクスクラメーションマーク」ともいう)や、
「?」で表される疑問符を加えることです。
例えば、
よくスーパーでこんな表示を見かけますが
「タイムサービスで半額です。」
これを
「タイムサービス! 今だけ半額です!」
にするだけでも、伝わるエネルギーが変わります。
さらに、
「です」を取り除いてみましょう。
「タイムサービス!今だけ半額!」
こっちのほうがさらにエネルギーが高まってきました。
これは、詩などの技法で「体言止め」といいますが、
「です」や「ます」を取り除いて、名詞だけで止める方法。
意外と
無駄を省いて伝えたい言葉だけで止めると、
インパクトがかえって強まります。
ちなみに、
「タイムサービス」や「今だけ」という言葉は
希少性や限定性を訴えかける言葉で、行動を促す力がありますが、
これは、コピーライティングの記事で詳しく説明します。
方言やインパクトのある流行語の話し言葉を使う
さらに強いインパクトを出すテクニックとして、
「ホンマ、ええわあああ!」
「うん、よか。」
などの、方言や、現地言葉、
また、
「激ヤバ」
「今でしょ」(ちょっと古いかな)とか、
「ぴえん」など、
ある世代や今どきの事情に刺さる流行語を
最初に配置するという方法があります。
先ほどのイカ丼の例で、ちょっと考えてみました。
「今でしょ!とれたてをピチッと食べる函館朝市イカ丼」
「めっちゃウマ!こんなに透き通ったイカ初めてやで!」
「こりゃたまらん!イカの吸盤が口の中で貼りつきよるわ!」
「ドギモ抜かれたわ!丼の上でイカが生きとるやんけ!」
「ホンに、ええわぁ!若いイカは甘おすェ!」
ただし、これはあまりやりすぎると、
かえって、変になったり、スベッったりするので、
(最後の例は、京都言葉に無理にこじつけたので、スベってる可能性大)
どんな人に対して、どんな場で発信するかを考えて使いましょう。