天国に届け!魂の音色〜オカリナの紐の物語

心に響,感動,癒し,オカリナ

私はオカリナに必ずお気に入りの革ひもをつけています。

 

私にとって、オカリナと革ひもが一つになって、
一つの楽器なのです。

 

オカリナと革ひもで演奏しているわけですよ。
変わった話と思われるでしょうが、
その理由は

 

 

オカリナは紐で吊るせるフック付きが好き

 

私はオカリナを購入するとき、
必ず紐をかけるフック付きのタイプにします。
オーダーメイドの場合は、フック付きにしてもらいます。

 

オカリナは陶器だから、万一落としたら大変だからです‥‥

 

 

というのは、表向きの理由でした。

 

 

 

 

 

本当の理由は???

 

 

心に響,感動,癒し,オカリナ

 

 

本当の理由は、もっと深いところにあります。

 

ある手芸店で

 

この写真の、紐の横に移っている紙袋
なんだと思いますか?
心に響,感動,癒し,オカリナ

 

 

これ、
手芸用品店の袋です。
昭和レトロでしょ!

 

 

この袋は、
紐を買ったときに手芸店で入れてもらったんです。

 

 

私はオカリナの革ひもを、必ずこの手芸店で買います。
老夫婦で切り盛りされている地域の小さな手芸店です。

 

フェルト細工のキットや、服のボタン、
さらに子供の時よく遊んだリリアンまで置いてある
昭和のころのままのお店です。

 

革ひもを買う時、
店のおじいちゃんが、いっぱい束ねてある革ひもを出してきて
「このオカリナにはこの色が合うなあ」
とか言ってくれました。

 

「きれいな歌を吹いておいで」
応援してくれました。

 

オカリナを買ったら、
真っ先に、このお店に行って
革ひもを買うんです。

 

 

心いっぱい応援してくださった感謝に

 

オカリナ演奏では、
数々のステージに立ちました。
森の国フェスタ
南大阪フェスタ・・・・

 

終わって、京都に帰ってきて、

 

「おじいちゃん、大盛況やったで」
そう報告すると、ニコニコ喜んでくれました。

 

 

私は、オカリナと、革ひもをセットで使って演奏するんです。
オカリナにも、革ひもにも、
製作者、販売者の心がこもっていることを知っているから。

 

その心を背負って吹いていることを感じるから。

 

昨年は
海外で初めて演奏しました。

 

心に響,感動,癒し,オカリナ
(写真は、ホンソン国際フェスタのオープニングセッションで)

 

韓国のホンソン国際オカリナ・パンフルートフェスティバル。

 

日本に返ったら真っ先におじいちゃんに自慢したい!

 

 

喜び勇んでお店に報告に行きました。

 

心に響,感動,癒し,オカリナ
(韓国と中国のトップアーチストたちと。)

 

 

 

 

出てきたのはおばあちゃん一人で、なんだかさみしそうでした。

 

「どうしたの?」
と聞くと、

 

おじいちゃんはこの春に倒れてから、足が不自由になって
老人ホームに入ったそうです。

 

でも、言葉はしっかり話されるそうで、私の武勇伝は伝えてくださったそうです。
おじいちゃんは喜んでくれたそうです。

 

天国に魂の音色を届けたい

 

その後も新しいオカリナを手にするたびに
その手芸店に行き、革ひもを買いました。

 

おばあちゃんに、近況を伝えていました。

 

そして最近、
また新しいオカリナをゲットしたので
紐を買いに行きました。

 

「おじいちゃん、お元気ですか?」

 

しばらく沈黙ののち、おばあちゃんは、
しみじみとした笑顔でこう答えられました。

 

「先月、仏様のところに行ったの。
苦しかったから、やっと楽になれたね。
新しいオカリナかい?
かわいい色だね。
もう、ここにきて、おじいちゃん、一緒に喜んでるよ。」

 

涙をこらえるのに必死でした。

 

でもこれからも、私はこの店に、
オカリナの紐を買いに行きます。

 

 

私の大切な楽器。
それは、
作家先生が心を込めて作ったオカリナと、
手芸用品店のご夫婦が応援込めて準備してくださった革の紐。

 

これが一対の楽器です。

 

魂の演奏を生涯続けます。

 

天国の、高い高いところまで
魂の演奏を届けていこうと

 

そう決意しています。


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