沖縄遺骨収集の人生を変える衝撃!〜いのちの真実に号泣!

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2020年度日本スピリチュアルケア学会が
沖縄で開催されました。

 

今回私は、オンラインで参加しました。

 

この大会で、沖縄でしか得られない、ものすごい気づきをいただきました。
このお話は人生を変える価値があり、お伝えせずにいられません。

 

ぜひ最後まで読んでください!

 

日本スピリチュアルケア学会2020年沖縄大会に参加して

 

2020年度日本スピリチュアルケア学会、沖縄大会は、とても素晴らしい気付きの中で終了しました。
私は医療関係者なのでまだ長距離移動の自粛が要請されており、現地に行けませんでしたが、今回はZOOMでも参加できるようご配慮いただき、全日参加しました。

 

この学会の中で、多くのことを学び、気付かされましたが、
特に、このブログで紹介したいお話があります。

 

それは、あるホームレスの男性が、ものすごい変化を遂げられたお話です。
人生を変えるかもしれないお話なので、広く一般の人にぜひ聞いてほしいので、
特にここに紹介しました。

 

沖縄では、まだ第二次大戦が終わっていない

 

沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の代表、具志堅 隆松さんのお話です。

 

沖縄は、まだ、第二次大戦のときに亡くなった方の遺骨が発見されておらず、
今も遺骨を探すボランティアが活動しています。

 

遺骨収集の目的は、そのお骨をご家族のもとに返してあげることです。

 

高層ビルが立ち並び、人びとが行き交う、
近代的な那覇市。
そのおしゃれなビルの下には、まだ、

 

75年以上前に体中に銃弾を受けて

 

戦っているまま、

 

戦っているままの姿で、

 

眠れずに遺骨になった方々が
たくさんおられるのです。

 

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あの戦いの中で、傷を負って暑い壕の中で死んでいく苦しみ、悲しみ、寂しさ・・・

 

私は学生時代、実際に沖縄の太田中将の壕の跡に祈りに行き、
また、太平洋の硫黄島の塹壕にも祈りに行ったことがあるので、
あの中で負傷し命を失っていく過酷さが、

 

あの蒸し暑さ、臭気が

 

ありありとイメージされ、
お話を聞くうちに涙が流れて、
流れて、仕方がありませんでした。

 

沖縄の近代建築の下に、
骨になって埋もれて未だ発見されていない方々。

 

 

その方々の中では、まだ戦争は終わっていない。
あのときの姿のまま、おられるんです。

 

ボランティアは
遺骨を発見し、収集したら
「もう戦争は終わりました。ご家族のもとに帰りましょう」と
遺品などから身元の特定を行います。

 

ほとんどのものが土になっている中、持っていた印鑑から判明したケース、
中には小さな観音様などのお守りが発見されることもあるそうです。

 

お守りを握りしめて、
きっとこの方は、生きて帰りたかったんだろうなと、
ボランティアみんなが涙されると話しておられました。

 

遺品などで特定できない場合は
厚生労働省のDNA鑑定で判明することもあるそうです。

 

しかし
なかには、身元がわかっても、
ご家族ももうすでに亡くなって、だれもおられない場合もあるそうです。

 

こんな悲しい話はあるでしょうか。

 

ご家族すらもうおられなくても、せめて故郷に。
せめて出身県に返してあげるそうです。

 

この活動だけでも涙が流れたのですが、私は、
次の話を聞いて声を上げて泣いてしまいました。

 

遺骨収集ボランティアに参加したある野宿の男性

 

ボランティアの代表の具志堅さんのところに、
あるホームレスの男性の方が志願に来られたそうです。

 

遠く、本州から沖縄まで来て、公園で野宿されている方です。

 

そしてその方(Aさんと仮に呼びます。)は
遺骨収集に参加され、
実際に発見して、遺骨を運び出して
心を込めて安置する作業までされたそうです。

 

収集活動を終え、
Aさんは具志堅さんに涙を流してお話されました。

 

「実は私は、この沖縄に、自分の命を断つためにやってきた。
どうやって実行しようかと、思うばかりだった。

 

遺骨収集に参加したのは、
なんの目的でもない。
何も考えられなかった。

 

遺骨を実際に見つけて、人は命を失ったあと、
こんな姿になるということを目の当たりにした。

 

皆さん、生きたかっただろうに、
生きたいのにこんな姿になって・・・
涙が流れた。

 

このご遺骨を、ご家族のもとに返したいというボランティアの意思に心から賛同した。

 

 

そして私は気づいた。」

 

私にできることは、生きること、生きて帰ること

 

Aさんは、涙を流して続けられました。

 

「わたしは、
いま、
生きている。

 

こんなことに、つい昨日まで気づかなかったんだ。

 

私は生きているんだ。
生きているから、
私は、自分で家族のもとに帰れるんだ。

 

 

このホームレスの状態から、一日も早く脱出して、
家族のもとに帰ろうと決心した。

 

いのちがあるから、私は自分で帰れる。
このいのちが、今ここにあることを、本当に感じた。
このいのちを昨日まで断とうと思っていた自分の姿が見えた。

 

いま、たったいまから、
私は本当に生きます。

 

必ず家族のもとに、生きた両足で帰ります。」

 

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どうですか?

 

 

私はこの話を聞いて、

 

自分が今、ここに生きている、
そのことをもう一度かみしめました。

 

 

そうしたら、今までのことが浮かんできては
涙が止まりませんでした

 

いま
このいのちがあるんだ。
このいのちを、自分いっぱいに生きるんだ。

 

私も、Aさんの気持ちと同じで

 

わっと泣いてしまいました。

 

人が犯してはならない3つの間違い

 

このお話をされたあと、
具志堅さんは、今の現代社会で人が犯してはならない3つの間違いについて、
目をうるませながら訴えられました。

 

人は必ず寿命が来たら死にます。
それは避けられないことです。
しかし、死ぬことと、殺されることは、別のものです。

 

 

全く別のものです。

 

 

人を殺すことは、間違っている
人に殺されることを認めることは、間違っている
自分で自分を殺すことは、間違っている

 

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だから、人を殺すこと、
そして国の行いとして戦争で公然と人を殺すことは、もう絶対にしてはならないこと。

 

そして、人に殺されるのを認めることはならない、自分であれ、他の人であれ、絶対に見過ごさず認めてはならないこと。
つまり、戦争や、戦争につながるような政策には、断固反対すること。

 

そして、自分のいのちを、自分で決して殺してはならないこと。

 

この3つの間違いを正していかなければならないと、
具志堅さんは涙ながらに訴えられました。

 

宗教を超えて、思想を超えて祈れるものがある

+

 

具志堅さんの思いが熱く伝わる中、

 

摩文仁の丘に
学会の様々な先生が集い、宗教や、思想を超えて、平和の祈りをしました。
もちろん、ZOOMで私も参加しました。

 

仏教の阿闍梨(高僧)の先生、キリスト教の牧師の先生、
沖縄ユタの先生、前世療法の精神科の先生など、
様々な宗教で、垣根を超えて

 

先の大戦でまだ苦しんでおられる魂の慰霊を祈り、
これからの世界の平和を祈り、
そして、
このコロナウイルスの災いを私達が乗り越えられるように祈りました。

 

これは
すべてを超えて共通の願いです。

 

私達は、
違いを超えて、思いを一つにして祈ることができます。

 

人類共通の「スピリチュアリティ」を大切にするために

 

人が生きる上で「スピリチュアリティ」が重要であることは、
いろいろな場で
いまでは、やっと理解されるようになってきました。

 

どんな宗教の人も、
また宗教を持たなくても、
自分の人生の中で大切に思うことが
人には必ずあります。

 

この事が重要であることはWHO(国連世界保健機構)も認め、
「健康」の定義の中に「スピリチュアリティ」の定義を明示しようとして
議論されてきました。

 

しかし、その解釈が、国や民族あるいは個々人によって多様であるために、
決議がまだ留保されています。

 

しかし、
国連の決定が確定しない今も、
スピリチュアルケア学会では、
人、ひとりひとりの固有のスピリチュアリティの重要性を、
臨床の中で研究しています。

 

私もその研究者の一人で、
最近論文を社会福祉士学会の場で発表してきたところです。

 

これからも、
私は自分のこの軸を大切にしながら、


読者の人生に本当に役に立つ文章を
心を込めてライティングしていきます。


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