タイトル超思考術7〜「こうなりたい!」を刺激する3ステップ

タイトルのつけ方,思考術,ギャップ

私もこうなりたい、
僕もこんな風になれたらいいな!

 

そう思う願いや望みを強烈に刺激するタイトルがあります。

 

その思考の3ステップを自在に使えれば、
物凄いパワーとインパクトがタイトルから放出されます

 

 

ギャップは強い感情を引き出す

 

ある状況について、ギャップを感じたとき、
強い心理的な関心が高まり、インパクトが強まるということを
私たちは日常生活の中でよく経験しています。

 

例えば、
いつもつっぱって遊んでばかりいる同級生が
試験ではトップの成績をとると

 

 

「なんであいつが・・・」

 

 

これはギャップを感じる感情です。

 

わたしも
中学校の頃、不登校でオカリナばっかり吹いていましたが、
勉強は嫌いじゃなく、
公園や景色のいいところで
オカリナの片手間に自分で勉強していたので、
学業自体は、はかどっていました。

 

それで、
学校に復帰して、さっそく期末試験を受けましたが
国語と英語は学年トップでした。

 

ここでみんなから出てきた感情が
「なんであいつが・・・」

 

これは強いギャップの感情でした。

 

 

普段の生活でもギャップを感じたとき、感情が高ぶります。

 

例えば、

 

「10月なのに猛暑」

 

10月は普通、秋空が気持ちいい季節。
それなのに猛暑が続く
「これって何なん?」
ということになります。

 

 

テレビコマーシャルでも、よく見かけます。
先日テレビショッピングを見ていたら、

 

「電子圧力保温鍋」
の販売をしていましたが、

 

「家庭と仕事で忙しいあなたも、出勤前にスイッチポン、
帰ってきたらおいしいシチューの出来上がり」

 

「へえ〜
うそー〜
すご〜い!」

 

と語られていました。

 

ここでは

 

「家庭と仕事の両立で忙しい働く主婦」

「手の込んだおいしいシチュー」
のギャップの感情が効果的にアピールされていました。

 

このように、
毎日の中で周りを見渡せば、

 

ギャップを感じる事柄がたくさんあります。

 

 

 

タイトルに感情のギャップを利用する

 

こういった、
感情のギャップは、ブログや書籍などのタイトルに生かせば
本当に目を引くインパクトのあるタイトルになります。

 

例をいくつか挙げてみましょう。

 

クビでも年収1億円

 

「クビでも年収1億円」

 

というピンク色の本、
一時期書店の入り口に平積みされていました。
トップアフィリエイターの小玉歩さんのミリオンセラーです。

 

このタイトルには
目が釘付けになりました。

 

「え?突然クビ?」
「どうやって年収1億円になったの?」
と気になって、つい買ってしまいました。

 

内容もタイトルのインパクトに負けることなく、
本当に気づきの多い本でした。

 

ある日、副業がバレて、退職の選択を迫られた小玉さんが、
年収1億円を稼ぎ、多くの起業家を育てるようになるまでの物語です。
もちろん、クビになってから、年収1億円になるまでの道のりは
決して安易なものではなかったものの、
「あなたも本気で取り組めば実現する」という内容でした。

 

このように、
「年収1億円を自力で稼げる」ということを伝えるために、
その反対の言葉
「クビ」という、マイナスの言葉を前にもってきて
ギャップを作り出すタイトルです。

 

感情のギャップを生み出すタイトルの思考過程

 

この、
感情の強いギャップで
インパクトのあるタイトルを生み出す思考過程を理解したら、
いろんなパターンで、
強いインパクトのあるタイトルや
キャッチフレーズを作り出すことができます。

 

「クビでも年収1億円」は
何を伝えたい本でしょう?

 

クビのことじゃないですね。
今、年収1億円になっているということです。

 

つまり、

ステップ1:最も伝えたい言葉を決める。
ステップ2:その正反対の言葉を選び、前半に入れる。
ステップ3:前半と後半の言葉を自然につなげる。

 

このたった3ステップです。

 

この小玉さんの本は
最も伝えたい言葉が「年収1億円」で
その正反対の言葉が「クビ」でした。

 

他に何個か例をやってみましょう。

 

「リストラから復活した愛と情熱の社会福祉士」

 

これは小玉さんじゃなくて、
わたしのキャッチフレーズですが、

 

現在、愛と情熱をもって社会福祉士としての専門職にあるわけです。
これを伝える正反対の言葉が
リストラでした。
リストラされたから、社会福祉士シゲヒロが誕生したということを伝えたいわけです。

 

次の例は

 

「愛してるって言わなくなったのは、
ホントに愛し始めたからだよ。」

 

これは
最も伝えたい言葉は
「ホントに愛し始めた」ということですね。
その正反対の言葉として
「愛してるって言わなくなった」を前に持ってきて、
強い感情のギャップを生んでいます。

 

もう一つ例として

 

「前例がなければ作ればいい、
それは挑戦できるってこと。」

 

気管切開をしても歌い続けるソプラノ歌手
青野浩美さんの名言です。

 

一番伝えたいことは、「挑戦できる」ということ。
気管切開の状況になっても、美しい歌声でソプラノ歌手としての活動を続けることです。
その前に、医師から「そんな前例なんかない」と青野さんは言われます。

 

だから正反対の言葉は
「そんな前例はない」という医師の言葉です。
ここで少しひねって
「前例がなければ作ればいい」という言葉を持ってきています。

 

そしてこの二つを組み合わせて
「前例がなければ作ればいい、それは挑戦できるってこと」
が生まれたわけです。

 

これほど強い感情のギャップはないと感じます。
それもそのはず、
この言葉は、青野さんがソプラノ歌手を続けるために
必死の闘病を続けた中で生まれてきた、
いのちの言葉なんですから。

 

一つの言葉の中に感情のギャップを盛り込む応用事例

 

応用として
一つの言葉の中に感情のギャップがある例もあります。

 

これは「クビでも年収1億円」の著者、小玉歩さんの著書なんですが

 

「仮面社畜のススメ」

 

という本があります。
この本も、
なぜかタイトルに感情が揺さぶられて、つい購入して一気に読んだのですが
タイトルの期待を裏切らず、
なるほど!と思いました。

 

このタイトル、「仮面社畜のススメ」は
一つの言葉の中に、感情のギャップを盛り込んでいます。

 

「仮面社畜」というのは、小玉さんがオリジナルに作った造語です。

 

「社畜」という言葉は
会社の中でいいように使われて
将来の展望など全く考慮してもらえない家畜のような状態をもじって
作られた流行語です。
「社畜」という状態は、誰もがなりたくない状態です。

 

これに「仮面」をつけることでどうなるか?

 

一語の中に感情のギャップが生じます。
「仮面社畜」
これはつまり、「社畜のフリをする」という意味です。

 

小玉さんは、
あなたの価値は、社畜状態に甘んじているようなショボいものではない、
社畜状態にあっても、その中で牙を磨けと著書の中で言っているわけです。

 

社畜状態にあっても、それに甘んじることなく、自己研鑽をし、
賢くなって独立準備をするということが
わかりやすく書かれていて、とても共感しました。

 

ここでひとつ、勘の鋭いあなたは気づいていると思いますが
感情のギャップを盛り込んだインパクトのあるタイトルは
かなり強い言葉になります。

 

だからこそ、
その中身
本文は、タイトルに見合うかそれ以上の内容にしなければならないのです。

 

いまの好況をギャップで強調する

 

もう気づかれたと思いますが

 

「クビでも年収1億円」
「リストラされても復活した愛と情熱の社会福祉士」
「前例がなければ作ればいい、それは挑戦できるってこと。」
「忙しくてもスイッチポン!おいしいシチューの出来上がり」

 

こういったタイトル、強力な感情のインパクトがバン!と来ますが、
共通したものがありませんか?

 

 

 

そう、
以前のことと、今の状況のギャップ。
しかも
以前が好ましくない状況であり、
それを経て、
今、大きな違いにあり、
ハッピーになっているということです。

 

ハッピーな状況、つまり、誰もがこうなりたいと思うような状況をテーマにし、
その逆の言葉を前に持ってきてつなぎ合わせる。

 

これが
ネットの向こうの読者のニーズや願望にマッチしたら
かならず、強いインパクトが生まれます。


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