タイトルのつけ方超思考術3 数字の魔力を操る3つのテクニック

タイトルのつけ方,思考術,数字の力,

数字には、不思議な力があります。
数字が具体的であればあるほど、説得力が生まれ、
パッと見て目に留まる力も格段に上がるから不思議です。

 

ではどのように使えばいいのでしょうか?

 

具体性、現実味でタイトルに目を惹きつけるには

 

前回の記事では、
日常使われていない現実世界と異なる言葉の力を利用する方法をお話ししましたが、

 

今回は、
数字の持つ圧倒的な力をフル活用する方法をお話しします。

 

内容を具体的に、現実味をもってありありと連想させるようなタイトルには、
説得力があり、人の目を引く力がありますが、

 

それをはっきり実現するのが
数字です。

 

このテクニックは強烈です。ぜひ身につけてください。

 

数字の持つ魔力

 

数字というのは、魔のような力があります。

 

だから、使える数字を列挙して


タイトルのなかに、
数字をいれる。

 

これだけで
格段に目を惹きつけます。

 

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数字に力がある理由とは

 

なぜ数字が人の目を引くかというと・・・

 

数字には、具体性に訴えかけ説得力を増す力があるからです

 

言葉でいくら長く表現しても、
具体的にズバリと提示された数字ほど、正確に伝わりません。

 

例えば、
「いつもとちがい、熱があるようだ。頭がくらくらしてしんどいし、体中が熱い。」
というよりも、
実際に体温計で測って
「40度01分」

 

この数字一つで、どんなにしんどいか、どんなに体が熱いかがわかります。

 

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テクニック1 数字は細かいほど効果大

 

実測値になると説得力は増大する

 

例を挙げてみましょう。

 

「試験で高い得点を取った」と、
「試験で90点台をとった」では感じ方は違います。

 

さらに
「試験で97点取った」と言えばどうでしょう。

 

もっと具体的に感じられますね。
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このように
数字は、出来れば、大まかな数字でなく、
実際に打ち出された細かい数字を選ぶと、
より具体的に伝わり、効果を発揮します。

 

 

もう一つ例を挙げてみましょう。

 

「非常に大型の台風」では、イメージが漠然としか伝わりません。
これを

 

「960ヘクトパスカルを超える大型の台風」というと、

 

ヘクトパスカルが何じゃらほいという人でも、
かなり大きいイメージが具体的になります。

 

さらに、こうしたらどうでしょう?

 

「中心気圧957hpa 風速57mを記録した大型で猛烈な台風」

 

これは、かなりヤバいと感じますね。
しかも、気象台か何かが実測したイメージも具体的に想像されます。
実際にこういう記録があるなら、かなり気をつけようと思うはずです。

 

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このように、
タイトルに数字を入れるだけで、具体的に目を惹きつける力がありますが、
数字を、細かい実測値に近い表現にすると、なお説得力が増します。

 

 

数字は出来れば3つ以上入れる

 

また、こうした数字は、一つよりも、複数入れることで
相乗効果を発揮します。

 

例えば先ほどの
「中心気圧957hpa 風速57mを記録した大型で猛烈な台風」
にさらにもう一つ数字を加えてみましょう。

 

「中心気圧957hpa 風速57mで、駅前の自転車が13m吹き飛ばされた台風」
なら
かなりリアルになってきませんか?

 

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例えばこういうタイトルと説明文はどうでしょう。

 

「リゾート地で家族4人びながら時給3万円
31歳でリストラされて3か月で奇跡の復活をし、
いまではアフィリエイトで月に89万円稼ぐ2児のパパ

 

もちろんその事実を証明するために、
実績の画像などがあればもっとベターですが、
その画像がなくても十分インパクトが伝わってきます。

 

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こうして数字を具体的に複数あげると、

 

その複数の数字に近い人の反応が上がるうえに、
その数字にピッタリではない周辺の人の反応も上がります。

 

「31歳のサラリーマン」なら、
リストラの危険をはらんでいる40代のサラリーマンにも刺さります。
「2児のパパ」なら、1児のパパにも注目されるし、さらに、
2児のママにも注目されます

 

テクニック2 伝えたいポイントを数字で列挙する

 

もう一つの数字のテクニックは、
ポイント化の効果です。

 

スティーブン.R.コヴィー博士の著作
「7つの習慣」
は有名ですね。

 

長い難しい本は読む気がしなくても
「7つの」とあげられると、
「読めそう」と感じませんか?

 

このように
複雑なことや、長いことを
数字で分類してポイント化すれば
わかりやすく伝えられるうえに、
記憶に残るという効果もあります。

 

だから
あなたが何かを伝えたいと思っているとして、
その内容を、目次に分類し、細分化すれば、
少なくとも3つもしくはそれ以上のポイントに分けられます。

 

ポイント1:○〇
ポイント2:○〇
ポイント3:○〇
こういう感じで。

 

例えば、
「読まない壁を突破するための7つのライティングテクニック」
という感じですね。

 

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なお、
人の注意力、記憶力には限界があります。
だから、
ポイントは9つくらいまでにします。

 

「3つのステップ」
「5つの思考」
「7つの習慣」
「9つのテクニック」などで
このように
伝えるポイントごとに挙げると、インパクトが増大します。

 

 

テクニック3 数字ギミックの裏技とは

 

最後にお伝えするテクニックは、数字を操作的に利用して
意図的にインパクトを出す、裏テクニックになります。

 

政治やプロパガンダによく利用されているほか、
商品の広告や宣伝にも巧妙に使われています。

 

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いつも仕掛けられる側の私たちは
そのギミックを見破ることもできず、
仕掛けた側の思惑通り、情報を見てしまいがちです。

 

しかし、
この思考を理解したら、
これからは、仕掛けられっぱなしにならず、
操作された数字の情報を見破ることができるでしょう。

 

使う数字やデータをチョイスする

 

例えば
「水の星、青い地球。その70.8%が海です。」

 

水の豊富な星 地球をクローズアップするためのキャッチフレーズです。

 

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しかしこれを慎重に見ると、
これがギミックであることが分かります。

 

この70.8%を調べると
これは表面積の話です。

 

地球表面の陸地の面積が14889万平方km、
海洋の面積が36106万平方kmであり、
比率で言うと 陸地が29.2%、海洋が70.8%という内容です。

 

しかし、地球の水の容積は、約14億立方キロメートルであり、
地球全体の容積から考えると、
水の割合は、ほんの少しであることが分かります。
しかも、
淡水はその容積のわずか2.5%程度に過ぎず、飲料水はもっと少ない。

 

 

この事実を突き止めたら、
「青い水の星 地球」というテーマではなく、
「水の資源に限りがある地球」というテーマで
ものを訴えることができることに気づきます。
そうなれば、フレーズは別の表現になるでしょう。

 

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「水の星、青い地球。その70.8%が海です。」
このフレーズに
表面積であるなんて一言も言っていません。

 

言うべきでないことは言わない、
言うべきことは強調して言う。

 

このように、
伝える数字を意図的に選んで
それをクローズアップすることで、
伝える内容が変わるんです。

 

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こうした、数字の操作的利用は
多くの場面で利用されており、
ニュースやバラエティー番組にも巧妙に使われています。

 

どのようにして
数字ギミックを使っているか見破るのは
非常に面白く、
また、コピーライティングの勉強にもなります。

 

数字の見せかたで刺激する

 

さらに数字の見せかたでも
ギミック手法があちこちに使われています。

 

 

 

例えば、「サンキュッパ手法」は有名ですが、
つまり
「39800円!」と声高く言う。
「おお、これが3万円台で買える!」と感じる。

 

でも実は
あと200円で、4万円なんですね。
消費税込みだと4万円を超えます。

 

もうネタバレのこの手法ですが
今でもつい、つられてしまうから不思議です。
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ほかにも、
偶数より奇数のほうが目に留まりやすい、
まとまった数より端数のあるほうがインパクトが大きいなどの
数字の見せかたギミックもあちこちで使われています。

 

 

例えば、
「国民の約80%が」よりも
「国民の86.3%が」のほうがリアルに響く。
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最後に、
少しギャグを。

 

「午前4時37分に突然起こった恐怖」
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タイトルだけなら
「何が起こったんだろう」
「ホントにあったみたい」
と感じて、つい開いてしまいます。

 


開くと実は
「午前4時37分に突然目覚ましが鳴って飛び起きたというだけのお話でした。」
というオチになるようなイタズラはやめましょう。


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