伝え方で情報の価値が変わる〜UFOを見てしまった午後3時20分の驚愕

小学校のころ、UFOを見ました。すぐにみんなに伝え、先生にも言いましたが、誰にも信じてもらえませんでした。なぜ信じてもらえなかったんだろうか、このことを深めて思考すると、「ライティング」で欠かせない大切な要素に気づきました。

 

UFOを見ても誰にも信じてもらえなかった

小学校3年の時、
UFOを見ました!

 

学校帰りに友達と公園で遊んでいて
ふと空を見たら

 

七色に光が
ウニョウニョーーーっと動く
火の玉が3秒くらい飛んで消えました。

 


(思い出して絵にかいてみました)

 

詳しいことは、
先日の記事に書いています。↓
https://sigehiro.net/writingidea/entry12.html

 

 

 

今日お話しするのは、その後のことです。

 

私は、びっくりして、うれしくて
一刻も早くみんなに伝えたいと思うあまりに
翌日の学級新聞に載せました。

 

そうしたら、人気者に!!!???

 

 

いえいえ、

 

 

学校中のみんなから

 

変なやつと言われ、
いじめられ、

 

先生にも信じてもらえず、
父にも母にも叱られ、

 

さんざんな1週間をすごす羽目になりました。

 

なぜそういう事になったんだろう?
じゃあどうすればよかったんだろう?

 

このことを、今の、「ライティング」の視点で思考してみると、
物凄く重要な気付きがありました。

 

伝え方を工夫する

一つは、伝え方の工夫です。

 

あの時の私は、驚き勇むあまり、何の工夫もしていませんでした。

 

当然、いつ、どこで、誰が、何を、どんな風にという
5W1Hと言われる要素は入れる必要がありますが
これを
初めて読む人にも
ありありと、映像でイメージが浮かぶように
情景を描写すれば、
より伝わっただろうと思います。

 

そして、その正確な情報の中に、
感情を込める。
つまり、
その時自分がどんな気持ちになったのか、どんな風に驚いたのかを
ありありと、心の中の会話も入れて、表現する。

 

こうすることによって、
正確で、かつ内容豊かで、初めて読む人も感情を刺激されて
面白く読むことができる。

 

つまり、伝え方を工夫することですね。

 

 

伝える相手と順序を選ぶ

 

また、伝える相手を選ぶ、伝える順序を選ぶということも
重要だったと思い返されました。

 

つまり、だれかれなしにお構いなしに話すものだから、
信用もされず、変なやつと言われたわけですね。

 

それが、UFOを信じるやつらや、興味のあるやつらから話して、
徐々に広げていって
仲間や支持者をある程度ゲットしてから先生にもっていくと
反応は違ったでしょうね。

 

例えば、ソフトボールに興味のない人たちの中で、一人でいきなりソフトボールの話をしても
浮いてしまうだけですが、
ソフトボールに徐々に興味を持ってもらうストーリーを用意して
少しずつ関心を開きながら仲間をゲットして
ソフトボールの誘いをしたら、1チームは出来るかもしれませんね。
(現に私は職場で、ソフトボールのチームを作りました)

 

これは、
「ライティング」の切り口で考えてみると
「ターゲットを絞る」という視点につながりますね。
興味を持ってもらえそうとか、
需要を感じているとかいうターゲットに向けて発信する。
そして、理解を深めていきながら、
発信する相手の幅を徐々に広げる。

 

このように
相手を選び、伝える順序の戦略を練る必要があったのではないかと回想しました。

 

 

エビデンス(伝える根拠となるもの)を使う

 

もう一つは
信じてもらえるに足る「エビデンス」があれば、
「ウソやろ」といじめられることはなかったということです。

 

「エビデンス」とは、
それを証明できる何かであり、伝える根拠となるものです

 

私が見たUFOは、数日後、一般の新聞記事に載りました。
父がその記事を見せてくれて、私に謝りました。
「シゲヒロ、叱って悪かった。
おまえの言っていたことは本当やった。」
と。

 

つまり、
数日後に新聞記事で私の見たUFOが載せられ、
多くの人が見たと報道されたのです。

 

つまり、数日後の新聞記事が、私にとってのエビデンスとなったのであり、
このエビデンスを武器に、みんなに伝えていたら、結果が違っただろうと言えます。

 

 

「エビデンス」とは
科学研究で言うと
実験データであり、

 

刑事ものドラマで言うと、
証拠やアリバイと言ったもの、

 

学術論文では
先行研究や、実例を挙げること

 

新聞や雑誌記事で言うところの
「うらづけ」であり、
他の情報源での情報や、権威ある人のコメント

 

また、商品やサービスでは
購入者の感想やレビュー

 

こうしたものは、
自分が書いていることが、一方的な主観や思い込みで書いているのではなく、
信頼に値すると判断してもらう強力な要素になります。

 

こうした「エビデンス」を確保して、物事を書き、伝えると
結果がダントツに違います。

 

 

この記事のまとめ

 

このように
小学校の時にUFOを見て信じてもらえなかった体験を、
「ライティング」の視点で今思考すると
多くの気づきがありました。

 

伝え方を工夫する:5W1Hに加えて、情景がありありと浮かぶ描写、感情がひしひしと伝わる表現
伝える相手と順序:「誰に向けて発信するのか」とターゲット層を絞る、そして理解してくれる人を深め、増やしながら、伝える相手を広げていく。
エビデンスを使う:伝える根拠となるもの、信頼性を証明してくれるものを確保し、それを武器に発信することで信頼性は増す。

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