タイトルのつけ方超思考術6〜脳から火花がスパークする体感の力
あなたが一生懸命書いた文章を読んでもらうには、
その入り口として、
まず見つけてもらえるようなインパクトがあるタイトルが大切ですが、
そのタイトルの力を引き出す、
脳がスパークするような、胸がゾクッとするような手法があるのです。
それは・・・
体の感覚に訴えかける言葉の強烈なインパクト
前回の記事では、
「インパクトのある前置きから始める」という方法をお伝えしましたが、
今回は、強い感覚刺激をありありと引き起こす、インパクトのある手法です。
それは
体に起こる出来事を利用する手法です
自分の体に起こるイメージほど強い刺激はない
体の感覚を連想させる言葉を、タイトルに使えば、
自分の体で感じるということなので、感覚が具体的に刺激され、
かなりインパクトの強い言葉になります。
例えば、
「超体感サウンド」じゃあ、普通ですが、
「鳥肌が立つほどのサウンド」ではどうでしょう?
例えば
「とてもおいしいアイスクリーム」では、
アイスクリームはそりゃあおいしいよね、で終了ですが
「舌が一緒にとろけるような濃厚アイス」では
食べてみたくありませんか?
例えば
「新発売のゲームが待ち遠しい」を
「早く遊びたくて手足がムズムズするゲーム、新発売」
にしたらどうでしょう。
ワクワク、ウキウキする感覚がリアルになりませんか?
辛い、苦しいなどのマイナスの表現も強烈化します。
例えば、
「落ち込んでいるうえにダメ出しされる辛さ」
という言葉を
「骨折のギブスの上からさらに蹴られるくらいのダブルの辛さ」
にしたら、
聞いたほうが痛くなるくらいのリアルなインパクトがありますよね。
わたしなんか、
「歯医者さんのドリル」
と聞いただけで歯が痛くなりますよ。
このように
感情が高ぶって自分の体にリアルに起こっている実況を言葉にすると
強いインパクトが起こります。
体に起こる出来事の空想イメージを作る
さらに応用例は
自分の体に関する空想のイメージ領域まで広げることです。
例えば、
「胸から心臓をぽったり落としそうになるほどの悩み」
「頭のてっぺんにハスの花が満開に開くほどの喜び」
「喉から手が出るほど欲しい」
「顔面にサソリが這うくらい気持ち悪い」
などは
ありえない空想です。
実際に心臓が落ちるようなことはないし、
頭頂に蓮の花が実際に咲いているおじさんは、まずいないだろうし、
喉から実際に手が出てる情景なんか、絵にしたらグロテスクです。
ましてや、顔面にサソリなんて這ったら怖いです。
こうした言葉は空想ですが、
言葉だからこそ、インパクトにスッとつながっていくのです。
万一、写真や絵にしたら気持ち悪いだけですが
言葉で表現するから成り立つということもあります。
先日、俳句のお話をしましたが、
言葉というものは、絵のように決まったイメージがないからこそ、
イメージを自由に連想させる力があるのです。
こうして
体で感じる感覚、触感、痛みや快感、こういった
リアルな
ありありとした連想につなげることで
タイトルにパワーがつきます。
体の感覚に訴えるタイトルを作る3ステップ
それでは具体的にどのような順序で思考するのでしょうか。
ステップ1 どんなことを伝えたいかを決める
第1ステップとして
あなたがどんな内容を伝えたいのか
まず、最も伝えたい言葉を決めます。
例えば、
「びっくりしたニュース」にしたとしましょう、
この言葉にどんなインパクトをつけるか、
それが次のステップです。
ステップ2 その時自分の体がどんな反応をするか列挙する
第2ステップは
「その時、自分の体はどんな反応をしますか?」と
自分に質問してみます。
「びっくりしたニュース」を知って、どうなりますか?
いろいろ答えて列挙しましょう。
たとえば、
皮膚は? 鳥肌が立つ
目は? 目の玉が飛び出る
呼吸は? ハアハアゼイゼイする
口は? ポカンと開いたまま閉じられない
頭の中は? 真白になる
足は? がくがく震える
歯は? ガチガチ鳴る
手は? 汗がじわっとにじむ
心臓は? ドキドキする
血管は? ドックンドックン脈打つ
胃は? 縮んで痛む
声は? 出なくなる
顎は? 口が開きすぎて顎が外れる
髪の毛は? 逆立つ
そのほかにも、いろいろあるでしょう。
ステップ1で決めた、伝えたい言葉に応じて
体の反応は100種100様あるから、
どんどん頭の体操をして列挙しましょう。
そして
どんな風にびっくりしたか、
列挙した体の反応の中でも
びっくりした内容に合っていて、
最もインパクトの強いと感じるフレーズを選びます。
ここでは
「目の玉が飛び出る」を選んでみます。
ステップ3 体の反応のフレーズと伝えたい言葉をつなぐ
仕上げのステップは
ステップ1で決めた言葉の前に
ステップ2で思いついた、体の反応を表す言葉をもってきて
二つの言葉をつなぐことです。
式で書くと
体の反応のフレーズ + 伝えたい言葉
で完成です。
先ほどの例で行くと
「目の玉が飛び出る」
+
「びっくりしたニュース」
です。
これをタイトルに仕上げると
「目の玉が飛び出るほど、びっくりしたニュース」
になります。
「非常にびっくりしたニュース」
に
体の感覚という思考を加えることで、
「びっくりしたニュース」のインパクトが
ここまで強まるんです。
次の記事では、
さらに意外な思考法について議紹介します。